沼津→高松・寝台特急「サンライズ瀬戸」乗車レポ

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今回は日本で唯一運行している寝台特急・サンライズ瀬戸沼津駅から乗車してきました。

目次

サンライズ瀬戸

サンライズ瀬戸は東京〜高松間を走る寝台特急。

島根方面へ向かう「サンライズ出雲」と併結しており、岡山で分割し運転しています。

新幹線や飛行機が発達した現在では数少ない寝台列車です。

出発・到着時間

サンライズ瀬戸は登り・下りとも、夜9時台に出発し7時台に終着駅に到着する電車です。

下りでは浜松、登りでは大阪と三宮で乗車できますが、逆の路線では停車しないため注意が必要。

岡山ではサンライズ瀬戸と出雲の分離・連結作業があるため停車時間が長めになっています。

6種類の座席タイプ

チケット寝台寝台料金
シングルB寝台(個室)7,700円
ソロB寝台(狭め個室)6,600円
シングルデラックスA寝台(個室)13,980円
シングルツインB寝台(個室)※2人目は補助ベッド9,600円(1人) 15,100円(2人)
サンライズツインB寝台(2人用個室)15,400円(2人)
ノビノビ座席フルフラット指定席530円

シングル 
1番部屋数が多く、2階・1階・平屋の3タイプがあります。

ソロ
シングルよりも部屋が狭い個室です。 

シングルデラックス
ハイクラスの個室です。洗面台や椅子、テーブルが備えつけてあり、シャワーカードなどのアメニティも豊富です。

シングルツイン
二段ベッドの個室で、下側のベッドは畳むと椅子になります。1名でゆったりと利用することもできます。

サンライズツイン
横にベッドが並んだ広い2人用個室です。
部屋数がもっとも少なく、休日の予約は競争率が非常に高猪が特徴です。

ノビノビ座席
寝台料金がかからず通常の指定席料金のみで乗車できる唯一の座席です。
顔の部分に仕切りがあるフルフラットのカーペット席で、いわゆる雑魚寝。

乗車券の買い方

サンライズのチケットは全国のJR「みどりの窓口」や自動券売機で購入できます。

また、JR西日本のWEB予約サービス「JRおでかけネット」やJR東日本のWEB約サービス「えきねっと」でのオンライン購入も可能です。

どの方法でも、チケットは乗車1か月前から予約することができます。

個人的には各種予約サイトはUIが使いづらく、座席ごとの金額差なども確認が大変なので「情報サイトで乗車時刻・価格を調べて窓口で予約する」方法が一番楽でした。

チケット予約で参考にしたサイトは下記の通りです。
サンライズエクスプレスの部屋

(公式のページよりも個人サイトの方が情報がまとまっているのがなんとも言えないところです)

乗車レポ

今回、私が乗車したのは沼津から高松までの区間。

旅程はこんな感じでした。

23:39 沼津駅から乗車
23:40 車内改札
 ↓
6:08 岡山駅到着前に車内アラームで起床(サンライズ出雲の切り離し作業のため)
6:30 空が明るくなってくる
6:40 着替えと朝食
6:57 瀬戸大橋を通過
7:27 高松駅到着

日の出が遅い時期(12月〜2月頃)は、ちょうど瀬戸内海に登る朝日を見ることができます。
東側になる進行方向左側の席がおすすめです。

23:39、沼津駅到着のサンライズ瀬戸に乗り込みます。

平日(月曜)、かつ途中乗車なこともあり、沼津駅から乗る人は私以外には1人だけでした。

予約した席は「シングル」の2階。

社内の通路はやや狭く、階段で上下に分かれています。

シングルB個室の車内・アメニティ

個室の中は寝台とテーブル、荷物置きスペースがコンパクトにまとまっています。

窓が大きいからか、思ったよりも閉塞感はありません。

紙コップ、ハンガー、毛布と枕、浴衣タイプの寝巻きが用意されています。

窓はかなり大きくとられており、横になった状態でも夜景を眺めることができます。

窓の上部にはスクロールカーテンが収納されていました。

夜行電車を楽しむ

普段見ることができない真夜中の線路を楽しめるのがサンライズの醍醐味ですね。

通り過ぎていく駅や街の明かりを眺めているだけでもワクワクします。

お酒を持参しての晩酌や、旅情の中での書き物、読書など、人それぞれの楽しみ方ができそうなところが魅力ですね。

今回、沼津からの乗車は時刻が遅いので十分に車内を満喫することはできませんでしたが、時期柄見られた瀬戸内海での朝日は最高でした。

過ごし方の注意点

①くつろぐのは車内改札を済ませてから

乗車後に車内改札があるため、すぐには鍵を閉めないほうがスムーズです。

乗務員さんが部屋をノックしてくれるのですが、電車の走行音でかなり聞こえにくくなります。個室についてすぐに着替え始めたりすると対応に手間取るので要注意。

②アイマスク(タオルでも可)、耳栓があると寝やすい

走行中は線路の電灯が思ったより眩しいです。カーテンを閉めても貫通してきます。
眩しくても寝られる人でも断続的に眩しくなるのは案外ストレスなので、タオルやアイマスクがあると快適です。

また、2Fでは電車の走行音はあまり気にならなかったのですが、空調の音が大きいので耳栓もあるとより安眠に近づきます。

③寝るときはゆったりした格好がベスト

走行時の振動で服が擦れます。硬い生地の服のまま寝るのはおすすめしません。特にデニムなどはベルトループが確実に肌にダメージを与えてきて不快です。

アメニティの寝巻きはガウンタイプなので、面倒でも着替えてしまった方が快適です。

「サンライズ瀬戸」の良かったポイント

  • 「夜行列車」体験にワクワクする
  • フルフラットの寝台なので夜行バスより圧倒的に楽
  • 新幹線 or 飛行機+ホテル とそう変わらない値段
  • 時期によっては瀬戸大橋上で朝日が見える(12月〜2月ごろ)

乗車してみての感想

今回初めての寝台列車でしたが、乗車中のワクワクと旅情が最高でした。

この体験だけでも乗った甲斐があったな、という感じです。

揺れは案外すぐ慣れて気になりませんでした。
それよりもエアコンの音と眩しさが予想外のストレスかもしれません。ハンカチを目元にかけたら気にならなくはなりましたが、事前にアイマスクと耳栓を用意しておいた方がより快適だったなと思います。

ベッド自体は睡眠環境として普通にアリです。

マットレスは硬くはありますが、畳に布団敷きくらいの感覚。フルフラットで眠れるので夜行バスよりも圧倒的に楽でした。特に足のむくみは段違いです。
(セミシングルベッドくらいのサイズ感なので体格のある人だと辛いかもしれません。)

今回乗車した沼津〜高松は他の交通路でのアクセスが悪いのもあって、サンライズは移動の選択肢としても魅力的でした。

もっとも、個室料金だと「新幹線+ホテル代」くらいの値段になってしまいます。
移動手段が多数ある東京スタートの場合は、他の経路の方が時間と体力を有効活用できるかもしれません。

ですが、夜行列車のロマンはやはり格別でした!

機会があれば是非サンライズでの旅を経験してみてほしいです。

それでは!

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