ゴールデンカムイ展(金カム展)@東京ドームシティ レポ

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ゴールデンカムイ展(金カム展)@東京ドームシティ レポ

2022年4月、漫画が堂々完結をしたゴールデンカムイ。

怒涛の最終回に熱意が冷めやらぬまま、本誌での最終回と入れ違うように開催された「ゴールデンカムイ展(通称金カム展)」に行ってきました。

会場内は一部コーナーを除き写真撮影OKだったので、見どころ個人的に注目した部分について写真多めで紹介したいと思います。

目次

ゴールデンカムイ展の概要

公式サイト

会期2022年4月28日(木)~6月26日(日)
開催時間11:00~20:00 (最終入館は閉館30分前)
チケット土日祝日は日時指定券、平日は共通の自由券
会場東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリーアーモ)

原画&作画資料が公開された展示会です。
資料の点数が多く、貴重なものが沢山あって博物館のような濃密さでした。

曜日ごとに特典のミニ色紙が配布され、火曜/木曜の夜にはお面がもらえる「鶴見/白石ナイト」も開催中です。

お手洗いは会場内に1箇所(第2ゾーンの終盤)ありますが、スペースが限られているので事前に行っておいた方が安心です。

ゴールデンカムイ展のみどころ

個人的なおすすめポイントは以下の通り。ありがたいことに、全体の7-8割が撮影okでした。

  • 会場外のパネル展示
  • 空間をダイナミックに使った構成
  • 各資料の質感、装飾、サイズ感など
  • 展示ラストの書き下ろしイラスト

会場内の展示資料・原画・先生のコメント・解説は、写真禁止ゾーンを含めて全て図録に収載されています

細かい文字情報は図録でゆっくり確認することもできるので、安心して現場でしか味わえない雰囲気を楽しんでくださいね。

会場外のパネル展示

会場内の展示だけでなく、外にも作中登場した動物たちのパネルが展示されています。

簡単な配置マップを作ってみました。

場所はドームシティ内に点在しているので、展示を見終わった後にゆっくり探すのがおすすめです。

空間をダイナミックに使った構成

例えば、壁全体を使った大迫力の展示

使われているイラストや文章などは図録にも収載されていますが、どうしても紙面と広い壁を使った展示では魅せ方が変わってしまいます。やはり会場の広さを活かした、流れを感じさせる構成とダイナミックな迫力は必見です。

また、壁だけでなく天井も見逃せません。壁の展示に集中していたら小ネタ展示が上から攻めてきます。

各種資料の質感、素材、サイズ感など

服飾品の生地や刺繍、銃やマキリの木の質感など、写真で見るのとは全く違う存在感や細工の緻密さは、ぜひ目の前でじっくりと見たいところ。

歴史的・文化的にも価値がある資料が多いので見応えも抜群です。

創作をされる方は特に、色々な角度から見て写真が撮れる機会は貴重ですね。

撮影禁止ゾーン最後の書き下ろしイラスト

SNSでも話題の例の絵画と書き下ろし色紙です。

どちらも図録に収載されていますが、フルデジタルで描いている先生の数少ないアナログ絵の展示で、デジタルとはまた違ったインクの濃淡などが味わえます。

特に例の絵画はアクリルで描かれており、筆致(毛並みとも言えるかも)と柔らかな雰囲気が伝わってきます。

ゴールデンカムイ展当日のレポ・感想

私が参加したのは5月9日 (月)
ゴールデンウィーク明け一発目で、チケットが日時指定ではない初の平日です。

会場内は非常に凝っていて、どの展示も作品愛が溢れていました。図録を見返しては何度も反芻していますが、やはり目の前でしか味わえない感動がありますね。

以下、時系列に沿ってのレポになります。

開場前の待機列

10:35頃に会場前に到着。オープン30分ほど前ですが、この時点で長い列が形成されていました。

入場できたのは11:20頃で、待ち時間は45分ほど。

その日は11時頃場で1時間、12時頃来場で1.5時間待ちになっていた模様です。

  • その後、混雑緩和のため整理券対応になったようです

連休明けすぐの割に混雑していたのは「日時指定じゃない初の平日+月曜特典の色紙が鯉登少尉」だったためでしょう。皆もこのために休みをもぎ取ってきたんだ…と親近感が湧きます。GW延長戦ですね。

建物入り口で消毒と体温測定をし、受付へ。

特典の色紙・アクリルカレンダーをこのタイミングで受け取ります。

色紙は15 cm四方 、万年カレンダーは 15 cm x 30 cmくらい。思ったより大きいので、カレンダーはA4サイズが入るバッグがあると安心です。

キャラごとの資料が満載の第1ゾーン

受付を抜けると壁一面の展示が目に飛び込んできます。

第1ゾーンはキャラごとの紹介と、装備品資料・原画の展示です。

入り口はかなり人が詰まっていたけれど、中の方の混み具合はまちまちでした。人が流れるタイミングによって空いたり詰まったりするので、様子見しながら撮影を狙います。

杉本の軍帽と背嚢

下には少女世界と、ミソが入っていた曲げわっぱも。

アシリパさんの装備

弓とマキリ、タシロです。タシロの持ち手は細かな鱗彫でした。

隣には衣服の展示も。

そういえば、弓はあるけれど矢の展示はなかったです。毒矢の溝のとこ見たかったな。

続いては、尾形の持っていた三八式

資料用にいろんなパーツ&角度の写真を撮りました。

入り口近くで混みやすい&人気な展示の一つなので、人の流れを止めないよう気を配ります。

キラウシの鉢巻

緻密なチェーンステッチとグラデーションのかかった糸による刺繍。

こういう細かな意匠をじっくり見られるのが醍醐味です。

鯉登少尉のサーベル

持ち手はエイ革っぽい。飾り紐の先端は皮巻きで、金具には桜花の装飾が。名家のお坊ちゃんらしく、装備もモノの良さが滲み出ていました。

このゾーンで展示されていたのは以下の計21人。

杉元アシリパ、白石、谷垣、インカラマッチカパシ尾形キロランケ、土方、永倉、門倉、キラウシ鶴見月島鯉登、二階堂、宇佐美、菊田、有古、ヴァシリ、ソフィア
(細字のキャラは紹介と原画展示のみ)

このゾーンでは資料展示のないキャラもいますが、全キャラしっかりとスペースが取られていたのが印象的でした。

囚人たちの生き様を掘り下げる第2ゾーン

監獄の門を越えると、今度は囚人たちがメインの展示に。

壁一面を使ったダイナミック構図で、24人の罪状や収監の経緯が手配書の形で展示されています。

公式ファンブックにも似た内容が収載されていましたが、こちらの方がより詳細です。

モデルになった人物についての新聞記事もありました

細かいネタもたっぷりで飽きさせません。

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手配書でも股間を輝かせる辺見ちゃん。

天井にもしれっとパネルが展示されおり、空間全てを楽しめます。

生活に根付く資料が展示された第3ゾーン

続いて、文化的な資料が多く展示されたゾーンに突入。

アイヌの頭巾

刺繍の技法がそれぞれ違い、左は別糸を縫い付けたコード刺繍、右はチェーンステッチがメインで装飾されていました。

思った以上にでかいストゥ

これは濫用が許されないのも納得ですね。命に関わる。

頭巾ちゃんの頭巾(バシュリク)。思ったより生地が薄いのに驚きます。

起毛のウール生地に、ふちは同系色のパイピング。てっぺんの模様部分もパイピング部分と同じ織り生地を縫い付けてあるようです。

残念ながらモシン・ナガンの展示はありません。

また、食が印象的なゴールデンカムイですが、第3ゾーンの中にも作中登場した食べ物にフィーチャーした展示がありました(もちろんラッコ鍋も)。

作中の戦いを追う第4ゾーンと、イラストが圧巻の第5ゾーン

ここで少しひらけた場所に出ます。

右には作中3つの大きな戦い(網走、樺太、札幌)の原画が展示された第4ゾーン、左にはカラーイラストパネルがずらりと展示された「金色名画廊」こと第5ゾーン

第4ゾーンには銃が2丁(土方のウィンチェスター、杉本の三十年式)と、三八式機関銃の真鍮削り出し模型も展示されています。

上:三十年式小銃、下:ウィンチェスターライフル
三八式機関銃

真鍮模型はファンブックに載っている榴弾砲とはまた違うもので、おそらく初公開資料です。

原画にところどころ添えられている先生のコメントが濃い。

おしっこシャワーが構想にあったから

ただのオチじゃなくてあのシーンありきの構成だったと誰が予想できたよ。

「金色名画廊」にはこれまでに公開されたカラー絵が50点以上。壮観の一言です。

図録ではスペースが小さくなってしまっている絵もあるので、気に入ったものは間近で写真を撮っておくといいかも。

写真禁止の最終ゾーン

コミックス未収載部分の原画と書き下ろしの色紙、一番の目玉と言っても過言ではない絵画の展示があるコーナーです。

①原画ゾーン
最終回に至るまで、最後の戦いを描いた原画が展示されています。
コミックス派の方は容赦のないネタバレになるので要注意。

内容を知りたくない場合は、ここだけ薄目で通路を抜けてしまうのも手かもしれません。

②色紙コーナー
入場者特典の色紙に加え、二階堂、有古、ヴァシリ、房太郎、門倉x2、菊田、都仁、宇佐美の書き下ろし色紙が展示されています。

  • 二階堂:いつものヘッドギア耳打ちポーズ
  • 有古:スタンダードなバストアップ。精悍な表情
  • ヴァシリ:26巻表紙の銃を構えたポーズ
  • 房太郎:スンッ…とした表情。顔がいい。
  • 菊田:斜めからのバストアップ。陰のある笑顔。
  • 門倉:妙に神々しい尻穴覗きポーズと、ビール工場の豪運運搬シーン
  • 都仁:首を小さく傾げたバストアップ
  • 宇佐美:精子探偵。パォパパォ。

宇佐美の色紙は図録のものと色味が違う気がします。現物はもっと毒々しいというか、えぐみのある色だったような。

どれもインクの色味や筆致が味わえて一見の価値ありです。

普通にミニ色紙として販売して欲しい。他の会場での特典になったりしないでしょうか。

③ラストの絵画
タイトル『
連載の傍ら少しずつ書き進めたという大きな谷垣の絵。キャンパスはB1らしく、かなり大きな作品でした。おそらくアクリル系の水彩で描かれています。

まるまるした柔らかな谷垣。一言で言うなら慈愛

「いずれ北海道に丸太小屋の野田サトル記念館でも作って、全ての作画資料とムチムチの谷垣の絵を展示したい」といったニュアンスのコメントが添えられており、先生の作品愛と谷垣愛が溢れていました

このあたりの撮影禁止ゾーンも、すべて図録に収載されているので改めてじっくり見たいですね。

ゴールデンカムイ展の戦利品(グッズ、図録)

展示会場をじっくりと回って、だいたい1時間強ほどが経過。

会場を出てショップに向かいます。

ショップの待機列は受付の横。一度に入れる人数は制限があるため、20分ほど待ちました。

13時ごろには会場外にまで列が伸びていたようなので、時間によっては一回休憩を挟んでもいいかもしれません。

グッズの購入には受付で渡される入場証明券が必要なので無くさないように気をつけましょう。入場前にグッズ購入に進むことはできません。中は順路がないためか、やや混雑していました。

戦利品たち

購入したアイテムは以下です。グッズはどれも素敵すぎて、自分が石油王でないことに絶望しました。

・圧巻の公式図録
今回の展示のほぼ全てが詰まった1冊。
資料、原画、細かな解説や野田先生のコメント、写真NGゾーンの作品たちに至るまでが再編され収載されています。

グッズに興味がなくても、これだけは買っておいて損はありません
なんと伝説の谷垣グラビア袋とじまで掲載されています。

・ポストカードコレクション
・コースターコレクション

ブラインド系グッズは普段あまり手を出さないほうなのですが、原作絵かつデザインが素敵だったので衝動買い。油断すると財布の紐がゆるゆるになってしまうので恐ろしいです。

・白石スタンプ
インク浸透式でそのままで捺せます。

使い所がなさそうで多そうなので乱用していく所存です。

まとめ

以上、ゴールデンカムイ展に行ってきたレポでした。

本編が綺麗に完結した直後の展示会、最終回の余韻を残しながら味わう愛に溢れた展示は「最高」の一言でした。

特に、歴史的にも重要な作画資料の現物がこれだけ間近で見られ、写真まで撮れる機会はそうないと思います。
ぜひ現地で心ゆくまで味わってみてください!

ちなみに、私が今回撮った写真は145枚
スマホの容量は事前にしっかり空けておくことをオススメします。

それでは!

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