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昨日、岐阜の駅ビルで開催された古書と自費出版のイベント、『岐阜駅 本の市』を訪れました。
『岐阜駅 本の市』は2024年初開催のブックイベント。大きな古書市のにぎわいと「文学フリマ」の一角のような雰囲気が同時に味わえる企画です。
地方都市の小規模なイベントかと思って散歩気分で遊びに行ったところ、想像以上の生協さと本好きの熱意に圧倒されることになりました。
非常に楽しめたので、今回はその雰囲気をレポートしたいと思います。
岐阜駅 本の市 2024
2024年3月2日(土)・3日(日)11:00~17:00
会場:JR岐阜駅直結アクティブG
岐阜市の古書店『徒然舎』と、名古屋のブックイベントチーム・BOOK POSSEが企画する新しいブックイベント。
東海エリア最大級の古書市と、個人の書き手が出展する「Independent Publishing Market」が一体になった本のお祭りです。
昼ごろ訪れた現地は、老若男女問わずかなりの賑わい。
古書市の方はThe・古書といった面持ちのハードカバーもあれば、少し前に出版されたニッチな話題本もあり、教養系文庫や絵本、雑誌、画集、と古書店のエッセンスが溢れていて見所がたくさん。
東海・近畿圏のお店を中心とした14の古書店がブースを出展していて、店舗ごとの個性も楽しめます。
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自費出版系のブースの「Independent Publishing Market」は小規模な即売会イベントのような面持ち。『文学フリマ(文フリ)』をイメージするとわかりやすいです。
実際、文フリでも見覚えのある東海の大手サークルさんが出展されていました。それ以外にもリトルプレス系書店の委託販売などがあり、コンパクトなスペースながら店側も客側もとても賑わっています。
文フリと大きく異なるのは客層でしょうか。文フリは若手が中心ですが、本の市では読書好きなご年配の方が本を手に取っている姿をよく見ました。おそらく、古書市のメイン層がそのまま訪れているからでしょう。新たな層へのリーチという点で気になるイベントかもしれません。
古書市で面白そうだった本を4冊購入しました。
見事に下ネタに偏ったラインナップ。あわせて1500円ほどで、状態もいい本が多いです。
いずれもまだ読めていませんが、面白そうだったのがこちらの一冊。
キャッチーに寄ったタイトルと自己啓発的な煽り文に忌避感を覚えそうになるけれど、割としっかりしたインターネットと依存性についての本。
「インターネットポルノ中毒は、裸やエロスに対する中毒ではない。画面上の目新しさに対する中毒だ」という一文と、巻末の参考文献リストが厚かったので手に取ってみました。
今回が初開催だった『岐阜駅 本の市』ですが、いざ訪れてみると予想した以上の大盛況でした。
いくつもの古書店のブースを回って素敵な本を探すのはとても楽しい時間でしたし、来年以降もぜひ開催されてほしいイベントです。
もっとも、駅ビルのフロア会場では盛況さにキャパシティが追いついていないのか、非常に混雑している場面も見受けられました。次回はもっと広い会場であれば嬉しい限りですね。
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