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こちらの記事で紹介した、狭ピッチキーボード用の0.8Uキーキャップ制作についての記事です。
MX軸の0.8Uキーキャップは選択肢が極端に少ないので、3Dプリンターで自作しました。
制作の過程ではこんな感じです。
今回は①のモデリングについて紹介したいと思います!
出先用キーボードとして、コンパクトな「Kleine Gherkin」を組もう。
そう思ったのは良いのですが、Kleine Gherkinのキーピッチは16 mmなので、普通サイズのキーキャップは使えません。
このサイズのMX軸キーキャップはほとんど市販されておらず、TALPさんで販売されている黒色・ADAプロファイルのこちらの製品一択の状態です。
このキーキャップもいいのですが、どうせなら可愛い白系で組みたい。せっかくなら高さも抑えたコンパクトなキーキャップがほしい。
ということで、オリジナルのキーキャップを自作することにしました。
まずはどんなキーキャップにするかの案を練ります。
というアイデアを書き出すとこんな感じになりました。
市販のキースイッチやキーキャップの寸法を参考に、制作するキーキャップの寸法出しをします。
手元の通常キーキャップも参考にしつつ、ステムの高さは4.5ミリ、樹脂の厚さは1ミリ、サイズは15.5ミリ四方にすることにしました。
これに沿ってモデリングしていきます。
さて、3Dモデリングソフト「blender」を使って原型となるモデルを作ることにします。
私は使い慣れていることもあってblenderを選びましたが、CADではないので厳密な寸法を出すのは難しいです。手元の3Dプリンターで印刷する分には微調整が効くので問題ないですが、発注を考える場合はFusion360などの方がいいと思います。
まずは縦横15.5mm、高さ8mmになるように立方体を用意します。
下側の面に「面の差し込み」で13.5mmの四角形を入れ込み、頂点を選択して高さ4.5mmの位置にまで平面を押し出します。
逆向きの「凹」ができました。
つづいて天面を構成している頂点をすべて選択し、一番上のメッシュが14mm四方になるよう縮小。
これが台形のキーキャップ部分になります。
続いては軸の作成。
1.2mm x 4.0mmの長方形を重ねて十字にし、結合。
直径5.5mm、頂点12の円を用意したら、十字との間にメッシュを貼ります。
Z軸方向に押出しし、高さを5mmに。
土台に0.5mmめり込ませた状態で「ブーリアン」で合成します。
最後に、球で天面を抉ります。
半径21.625mmのUV球を用意し、天面の厚みが2mmの位置に配置。
「ブーリアン」で削り取ります。
さて、このままでは天面がスパッと切り取られたままの状態です。指あたりが硬いので外側の辺を「ベベル」で面取りしておきましょう。
これでモデルは完成!
あとは3Dプリンターでの印刷用にで書き出して(今回は.stlを使用)、モデリング編は完了です。
②印刷編へ続く (未)
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