台湾・鶯歌老街で中国茶用の急須(茶壺)を買おう!【鶯歌旅行記】

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台湾・鶯歌老街で中国茶用の急須(茶壺)を買おう!【鶯歌旅行記】

中秋節も目前の9月12日、茶器を求めて台湾一の陶器の街・鶯歌(イングー)に行ってきました。

鶯歌は台北駅から電車で30分ほどの位置にある陶磁器の産地。メインストリートの鶯歌老街はコンパクトな街並みながら、多くの工房や問屋さんが並んでいて見応えがあります。国内だと常滑市(名古屋駅から30分くらい)のような感覚でしょうか。

これまで台湾には何度か行ったことがあるのですが、いつも台北近郊か、ツアーバスで行けるようなわかりやすい観光地しか行ったことがありませんでした。少し心配ではあったのですが、行ってみれば道もわかりやすく、台北から気軽に行けるいい街でした。平日なら人も少なく、落ち着いて見て回れます。

鶯歌への詳しい行き方や街並み、茶器を買ったお店について紹介します。

目次

お目当ては中国茶器 “茶壺(チャフー)”

台湾・鶯歌で購入した茶壺

そもそも、なぜ鶯歌に行こうと思ったかというと、お茶を美味しく飲むための専用の茶器が欲しくなったから。台湾の凍頂烏龍茶をよく飲むので、それ用の道具を揃えたかったのです。

中国茶を淹れるための『茶壺』は日本の急須よりもずっと小さくて、一人でちびちびお茶を飲むのにぴったりなんですよね。小物としてもかわいい。せっかく茶壺を買うのなら本場の方がいいだろう、ということで、産地の鶯歌老街まで足を運ぶことにしました。

台北駅から鶯歌陶器街へ

台灣鐵路で鶯歌へ向かう

早速、台北駅から鶯歌へ向かいます。
路線は台灣鐵路。メトロ(MRT)ではなく、TRAの方です。

路線図
時刻表

桃園行きか苗栗行きに乗車します。樹林行きは鶯歌まで行かないので注意が必要。
『自強(特急列車)』は鶯歌には停車しないので、『区間車』か『区間快速』に乗ります。

電車に乗ると、車窓からの景色がどんどんローカルな雰囲気に。25分ほどで目的の鶯歌駅に到着します。建国路(北側)から出るとロータリーと大通りが、文化路(南側)から出ると地元感のある駅裏の通りがあります。

今回は最短経路の建国路から陶器街へ向かうことに。

鶯歌駅〜陶器街

建国路側から駅を出てすぐのロータリー


駅を出たら、向かって左手の方へと進んでいきます。

通り沿いには地元のお店やご飯屋さんが並んでいました。

商店街のような通りを抜け、

高架の手前を右に抜けて進むと、陶器街へ向かう重慶橋が見えてきます。

橋を越え、奥の坂道を登ったら、鶯歌老街に到着です!

陶器街の街並みと雰囲気を楽しむ 

まずは陶器街をざっくりと散策。

この日は連休直前の金曜日だったので、観光客の姿はまばらです。休日には人でも増えるようなので、ゆっくり見て回るにはちょうどよかったかも。

通りにはたくさんの陶器のセレクトショップや問屋、工房が立ち並んでいます。

こちらは工房&ショップ『古早窯藝術工作室』さん。
事前に予約すればやきもの体験もできるようです。

比較的最近できたらしいモール、『鴬歌光点美学館』

中にはお香や陶磁器、天然石、置物などが販売されていて、日本の地方観光地にある「お土産センター」のような雰囲気でした。外にはジューススタンドとテラス席があったので、買い物中の集合場所や休憩にいいかもしれません。

街並みは、昔ながらの問屋さんとおしゃれなショップが入り混じっている印象。

昔ながらのお店はあまり接客熱心ではなく、こちらから話しかけたら応対してくれる感じです。地元の人たちが集まっていて入りにくいお店もありますが、翻訳アプリ片手にでも話しかければ面倒見よく対応してくれました。

北側の端っこにあった、タイル製がアイコニックなスタバ。

そのほか、大きな甕や壺だけを扱う専門店や、安価な陶器をたくさん扱う卸のお店、おしゃれな雑貨屋さんのようなショップなど、さまざまな店舗が入り混じっていて散歩するだけでも楽しめる街でした。

ただ、ご飯や飲み物を扱うお店は少なかったので、食事は鶯歌老街にくる前に済ませておいたほうが確実かもしれません。

私が茶壺を買ったおすすめの2店舗

茶壺を目当てにやってきた鶯歌でしたが、色々見て回っているうち、結局似たタイプの赤土壺を2つ購入してしまいました。

小さく、ぽってりと可愛い茶壺

購入したのはそれぞれ『嘉峰茶行』さんと『禮享陶坊』さん。

『嘉峰茶行』さんはローカルな佇まいのお茶屋さん。
外の棚にお値打ち品の茶壺がディスプレイされ、店内には、紫砂壺とラベルの貼られた茶壺がたくさん棚に並べられていました。

メインはお茶の販売のようですが、紫砂壺を中心にクラシカルな茶壺がたくさん売られていて見応えがありました。「地元のお店」感があって少々入りづらいうえ、日本語も通じないのですが、翻訳アプリ片手にお話しているとフレンドリーな店員さんでした。

350元のお値打ち茶壺を少し割り引いてもらい、300元(約1200円)で購入(上の写真・右側)。

もう一店舗、『陶禮陶坊』さんは茶器中心の作家ものセレクトショップのような雰囲気のお店です。

気軽に入ってみてまわりやすい店構えで、数万円〜の作家ものからお手頃なものまで、色々な茶器が取り扱われていました。店員さんは少し日本語が通じます。気になった茶壺は購入前に水の出などを試させてもらえるので、安心して購入できます。

こちらではぽってり丸い茶壺を1500元(約6000円)で購入(上の写真・左側)。めちゃめちゃに可愛く、毎日のようにこれでお茶を淹れています。

お茶・陶器好きなら鶯歌まで足を伸ばしてみると台湾を数倍楽しめる

台湾の陶器街・鶯歌は、街をぐるりと見て回るだけでも楽しめる場所でした。台北から30分程度で行ける気軽さもあり、焼き物や中国茶に興味のある人なら行って損はない場所だと思います。

卸のお店で売られていた小さな湯呑みや箸置きなんかは、配る用の台湾土産にもちょうどいいかもしれません。ぜひ、台北近郊の観光地を味わった後は、鶯歌にも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

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