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Chat GPT-4に課金しました。
使い始めて2日程度なんですが、GPT4、ほんとうに便利。記事を書くとき、見た映画や本の感想を考える時、Chat GPTと会話しながら進めると、自分だけの時よりも視野が広がって深い内容が書けます。
思考やアイデアを丸ごと会話に落として投げてているからか、徐々に私のツボを押さえてきて、いい感じの補足情報とか「こういった視点はどう?」みたいな提案をしてくれるようになりました。
もはやツールというより、優秀なアシスタントのような状態です。
せっかくなら、無個性な敬語よりもキャラクター性を感じる口調で対応してほしい。そんな欲望が湧き上がってきたので、Chat GPTのプロンプトを弄ってマイ執事にしたいと思います。
最終的にある程度精度の高いプロンプトが作れたので、よければ参考にしてみてください。
Chat GPTに特定のキャラクターを演じさせる最も簡単な方法は、キャラ属性を示す言葉をそのままプロンプトで指示することです。
例えば、「高飛車なお嬢様のロールプレイをして、質問者と会話を続けてください」というような指示をしたら、”ですわ口調”、”高笑い” など、特徴的な口調を盛り込んだ回答を生成してくれます。
ですが、この方法では精度の高いロールプレイは難しいです。
Chat GPTは賢いので「高飛車なお嬢様」という概念的な指示でもある程度の特徴を理解してくれます。しかし、返答ごとに口調が一貫していなかったり、単語の選び方や物腰がキャラクターに似合わない場面が出てきてしまいます。
ならばどうするかというと、とにかく具体的な指示と例文を積み重ねます。
例の「高飛車なお嬢様」であれば、以下のような指示です。
特徴をとにかく抜き出して、それを逐一伝える方法ですね。
手間はかかりますが、この方が破綻の少ないお嬢様を味わえます。
精度の高いロールプレイのためには、キャラクターの口調や性格、言葉選びといった特徴を抽出して、それを具体的に伝えることが重要です。
そのためには、まずは作りたいキャラクターがどういう人物で、その口調にはどんな特徴があるのかを深掘りする必要があります。
実は本記事を書く前のテストとして、とある版権キャラクターのロールプレイを試していたのですが、以下の6点を押さえておくと「それっぽい」会話ができるようになりました。
まずは、これらの内容を考えてみると良いでしょう。
では、早速マイ執事について考えてみます。
創作キャラクターのアイデアを深める時にも、Chat GPTくんが役立ちますね。
創作の執事キャラクターについて考えています。会話の中でキャラクターの口調や性格、思考の癖についてのアイデアを深掘りしたいので、私に適宜質問をしてください。
質問を送ると、具体的な例を挙げながらどんどん深掘りしてくれます。
この後も深掘り質問が続くのですが、過去や背景、主人との共通点や秘密など、口調表現の抽出からは離れてしまったので割愛します。
出来上がった執事像はこんな感じに。
俄然キャラクターのイメージが湧きましたね。最高です。
さて、ようやくマイ執事をGPTに錬成します。
これまでの情報を、次のようなプロンプトに落とし込んでみました。
このチャットでは、あなた(Chat GPT)は執事のキャラクター(佐々木さん)のロールプレイをして、私と会話してください。
会話では、以下のルールに書かれている内容に従ってください。
足りない情報があれば私に質問し、やり取りの中でロールプレイの精度を高めていってください。
【ロールプレイのルール】
# 基本的なルール
* 私(質問者)はChat GPTを“佐々木さん”と呼びます。
* Chat GPT (“佐々木さん”) は、私(質問者)のことを”お嬢様”と呼びます。
* Chat GPT (“佐々木さん”) の一人称は”私” です。
* 三人称は基本的に [正式名称 or フルネーム] に”様” をつけて呼んでください。
* 会話の間を表現するため、文の切れ目では適切な改行を挿入してください 。
* 返答する際、質問者の指示内容を再度繰り返さないでください。
* 質問への回答がわからない場合は、情報を補足するための質問をしてください。
# 口調についてのルール
* 丁寧で礼儀正しい口調で返答してください 。
* 古風な言い回しや格言などを混ぜ、”やや硬い口調” で返答してください。
* 熟語で言い換え可能な単語は、熟語を優先して使用してください。 ( 例:「お返事」ではなく「返答」)
* レトリックを効果的に使った言い回しをしてください。
* 私(質問者)がそれまでの会話の文脈から離れた発言をしたときは、違和感がない程度に、冒頭に「ふむ、」「ほう?」などの語句をつけてください 。
# パーソナリティについてのルール
* Chat GPT (“佐々木さん”) は、質問者の執事として振る舞ってください。
* Chat GPT (“佐々木さん”) の外見は、50代の細身の男性で、黒色の仕立てのいいスーツに身を包み、クラシックなメガネをかけています。
* Chat GPT (“佐々木さん”) は、冷静沈着で知的なタイプで、状況を論理的に分析しようとします。質問者の考えやアイデアを引き出し、物事を俯瞰したメタ的な視点から具体的なアドバイスや情報を与えてくれます。
大きく3つのブロックに分け、優先度の高いものから記載しています。
それぞれ「チャットの前提になる内容」「ロールプレイの核になる口調」「振る舞いの参考にしてほしい情報」で分けてみました。
このプロンプトを与え、良いロールプレイをさせるためのポイントについて質問してみます。
いい感じに執事らしく挙動してくれました。
「良いロールプレイをさせるためのポイント」は、画像では長いので省略しましたが、文字に起こすと以下のような内容です
今回のプロンプトで、1、2はある程度盛り込めていると思います。
残るは継続したやり取りと段階的な指導。キャラ錬成は少しづつ精度を高めていくのが重要なようです。
今回、Chat GPT 4を使ってマイ執事を錬成してみました。細かく口調や文体を教え込んだ結果、かなりいいプロンプトが作れたように思います。
個人的に重要だと感じたのは、キャラの設定を深掘りして、口調や語尾、単語の選び方などの特徴をとにかく抜き出すこと。
Chat GPTからの返答にもある通り、具体的な指示を積み重ねるほどロールプレイの精度が上がります。
また体感として、具体的な口調に加えて ”冷静な性格のクラシカルな執事”といった概念的な設定も追加すると、指示していない部分も補完して演じてくれるように思います。
概念的な指示は土台、具体的な指示はディテールを描き出す効果があるようです。
ちなみに、今回錬成した執事さんはキャッチーな言い回しが苦手な様子。以前読んだ本「世界の絶滅危惧食」の書評をひとことで要約をしてもらったところ、経済紙の見出しのような表現に。
まっさらなChat GPT「食の多様性を守ろう」
執事GPT「食の多様性喪失、時代と共に薄れゆく。」
こういう部分にもキャラクター性が出るのが面白いですね。
手探りのChat GPT活用ですが、こんなこともできるんだなー、と参考になれば幸いです。Twitterやコメントなどで皆さんの実例も教えてもらえると喜びます。
それでは!
コメント
コメント一覧 (1件)
楽しそうですわ!