AI Chat GPT Stable Diffusion イベントレポ インディーゲーム キースイッチ デスク周り 推し活 水族館
Category:
2023年6月末、静岡県磐田市にある竜洋昆虫自然観察公園・通称「りゅうこん」に行ってきました!
「りゅうこん」は、広い敷地の中で生物とふれあえる自然公園。その中にある「こんちゅう館」では、様々な昆虫の生体や標本が飼育・展示されています。
田舎の自然公園といった佇まいではあるのですが、実は昆虫研究、中でもゴキブリ研究の前線として知られています。以前、「ゴキブリ研究始めました」という本を読んでからずっと訪れてみたかったのですが、今回ようやく行くことができました!
ちょうど開催されていたのが、「開園25周年りゅうこん きかくてん展」。
りゅうこんで開催された20の企画展から、主役級の生き物たちを集めた展示です。
りゅうこんの歩みと魅力を感じられる展示の様子をご紹介します。
アクセス | 〒438-0214 静岡県磐田市大中瀬320 番地1 |
開園時間 | 9:00〜17:00(最終入園16:30) |
入場料 | 大人330円 小中学生110円(幼児 、70歳以上 無料) |
アクセスは基本的に車。
毎週土曜・日曜には磐田駅と豊田町駅から無料のシャトルバスが運行しています。ただし、祝日は運行していないので要注意。
今回、私はレンタサイクルで訪れました。磐田駅から20分程度で、気候のいい時期にはおすすめです。
2023年6月2日〜7月9日の期間で開催されていた「りゅうこん きかくてん展」は、これまで行われた数々の企画展から、厳選した20の企画を集めた展示。これまでの企画展の代表昆虫たちが展示されていました。
一部をピックアップしてご紹介します!
受付を通ってすぐの常設展コーナーでは、国内外の甲虫が展示されています。
なかでも中央で存在感を放っていたのが、緑色の金属光沢と黄色い斑点が美しい、ラッケリーテナガカナブンです。餌を食べたり土を掘ったりと、活発に動き回っていました。
企画展室に展示された「カブト・クワガタ展」と合わせて、展示された甲虫の数は約20種。昆虫の花形だけあって、見応えのあるコーナーです。
ぬめっとしていたり、寄生虫がいたり。あまりいいイメージは少ないかもしれないけれど、よく見ると案外可愛かったり、ユニークな特徴を持ってるかたつむり。
「かたつむり展」では、そんなかたつむりを心おきなく満喫できます。
淡いグリーンのアオミオカタニシは企画展にも展示されている人気者。出っ張っていない、つぶらな目がチャームポイントです。これまで食性が不明だったのを、当昆虫館のスタッフさんが解明しました。
ちょっと他では見られない展示が、さまざまな昆虫の抜け殻をあつめた「ぬけがら展」。
2021年の展示では、抜け殻のケースの横に生きた虫もならべて展示していたんだとか。
真ん中の大きなものは、海外産の大型カブトムシでしょうか。割れた背中から綺麗に脱ぎ捨てられており、つい見入ってしまいます。
続いては、SNSでも話題になったゴキブリ展!私がりゅうこんを知るきっかけになった企画展です。
ペットゴキブリとして有名な、ヨロイモグラゴキブリ・ドミノローチ・グリーンバナナローチの3種がラインナップされていました。
残念ながら今回は、りゅうこんスタッフの柳澤静磨さんが発見した新種ルリゴキブリの生体展示はありません。
ドミノローチ。「ゴキブリらしくない可愛いゴキブリ」として有名な種類です。
現物はかなりフラットな体つきで、マットな質感をしています。上から見るとゴキブリらしい脚も見えず、抵抗感はほぼゼロ。
こちらは世界最重量の種類・ヨロイモグラゴキブリ。私の手先くらいのサイズがあり、存在感は抜群。
りゅうこんで展示されているのは、昆虫だけではありません。
公式サイトのスタッフ紹介にも名を連ねるカエルスタッフ・アズマどんや、クモやムカデといった節足動物などなど……中でも、「昆虫じゃない虫展」で存在感を放っていたのはヒルたちの展示でした。
展示されていたのはウマビルとチスイビル。スタッフの方が自分の血で飼育しているとのことで、実はとても愛情をかけられている子たちです。
生体以外にも見応えがあったのが、企画展室の壁にずらりと貼られた歴代の企画展ポスターです。
なんと、「エサ展」「古代の昆虫展」を除くほとんど全てが、担当スタッフの手によって自作されたものなんだとか。
オシャレなデザインも多く、スタッフの多才さに驚かされます。
生体の展示は1階のみなのですが、せっかくなので見ておきたいのが2階にある標本室。
チョウ・ガを中心に、甲虫、トンボの標本など、数も種類もかなりの数が展示されています。
構造色をもつものは標本になってもその輝きを保っていて、ずっと見ていられるような美しさでした。
特に印象的だったのが、ホウセキゾウムシことブフォールス。『どうぶつの森』やイラストでは見たことがあったけど、現物を見たのは初めて。
横にいるバイオリンムシも、昆虫飼育趣味の界隈では垂涎モノらしいですね。
今回訪れたタイミングではベニエルリゴキブリの生体展示はなかったのですが、標本室の一角にルリゴキブリ3種の標本と研究の経緯が書かれた展示がありました。
本を読んで想像した以上に小さいルリゴキルブリ。黒とオレンジの体色の上に、うっすらと青い光沢がのっています。実物はこんな姿をしていたのかと感動。
その横に展示されたパネルでは、書籍では追えていなかった国内ゴキブリの新しい研究成果も紹介されていました。
「竜洋昆虫自然観察公園 こんちゅう館」は、こぢんまりとした建物ながら、貴重な生体、スタッフの愛の溢れる展示、研究成果と、見応え抜群な施設でした。
「こんちゅう館」のみならず、周囲を囲む自然公園は散歩や生き物観察にもうってつけ。企画展も定期的に開催されているので、昆虫好きなら飽きずに何度でも楽しめると思います。
私も、次の「ゴキブリ展」に合わせてまた訪れたいです!
コメント