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「このマンガがすごい!2023」が公開されましたね!
読んだことのある作品が結構ノミネートされていたので、感想を添えて紹介してみたいと思います。(基本的にネタバレは避けてお送りします)
まずはラインナップを画像にて。
読んだことがあり、本記事で感想を書いたものを青字にしています。
オトコ編でのノミネートが少々意外だった作品。
人里離れた田舎を舞台にしたBL、と見せかけた怪異ホラー。
主人公であるよしきは、幼馴染の少年・光に恋心を寄せている。ある日山に行った光はそのまま行方知れずになり、帰ってきた時には中身が人ならざる何かに取って代わられていた。事実に気づいても親しい友人を続ける二人だが、徐々に村に異変が出始める……。
いったい村に何が起きようとしているのか。発端は何なのか。それらは中々明らかにならないまま、じわじわ外堀を埋めるように、湿度の高い恐怖が這い寄ってきます。
民間伝承モノのジャパニーズホラーといった面でも、歪み始めるよしきと光の関係性の面でもハラハラし通しで、面白い作品です。
現在2巻まで刊行中。
連載中Twitterで毎週お祭り状態だったのをきっかけに読み始めたんですが、ポップなタッチでお出しされる子供たちの地獄のような日常に脳をぶん殴られました。高すぎる「感情」の表現力に、一瞬で虜になりまたした。
地球にハッピーを広めるためやってきたハッピー星人・タコピー。小学生のしずかちゃんに助けられたお礼に、ハッピー星に伝わる様々な「ハッピー道具」を使ってトラブルを解決していく−−−
と、いうのが表向きのあらすじ。
実態はネグレクトやクラス内での過酷ないじめ、親の不倫から始まる少女達の汚泥のような日常を「性善説10000%の思考回路」しか持たないタコピーが悪意なく引っ掻き回して進む地獄のメリーゴーランドのようなストーリー。
いわゆる鬱漫画ですが、物語のラストにはちゃんと救いがあります。
精神的に落ちている時には絶対お勧めしませんが、面白さだけは保証できます。緩急のあるショッキングな展開はページを捲る手を止めさせません。伏線や謎も随所に散りばめられているので、考察しながら漫画を読むタイプにはたまらない作品だと思います。
完結済み、上下全2巻。
創作をする人のキラキラとした熱量に魅せらる作品。
離島で暮らす漫画好きの女子高生が、コミティアで「自分で漫画を描いている人々」と「憧れの漫画家(実は…)」に出会い、漫画を描き始める。
いわゆる「漫画をかく漫画」。キャラクターがコミカルで漫画愛が強く、好きなものを好きだという輝きがバシバシに溢れています。
現在2巻まで刊行中
もともとTwitter連載で追っていた作品。
現在は月刊のビッグガンガンで連載されていますが、隔週でツイッターでの公開も続けられています。
くたびれたサラリーマンのおじさんが、いつも行くスーパーの喫煙所で出会った店員さんとタバコを吸いながら緩く交流する話。多分ラブコメ。なお、この店員さんはレジに並んでいる時とまるで別人の様相で、本当はいつも顔を合わせているのにサラリーマンはそれに一向に気づかない。
全然気づかない鈍感なおじさんがいつ事実に気づくのか、そわそわしながら見守りたい感じの漫画です。
現在2巻まで刊行中
もはや説明の必要はないジャンプ看板作品。
大学の試験期間に70巻ほど大人買いして以来、10年近く経った今でもコミックを買い続けています。どうにか本棚に収まりきる範囲で完結してほしい。
最新話では終章に突入し、ますます面白くなっています。
現在104巻まで刊行中
令和に入って読んだ中でイチオシのラブコメ。
身も蓋もない説明をすると「アホでいい子な陽キャ女子とクソ真面目な陰キャ男子の恋愛もの」なのだけれど、恋愛漫画にありがちな当て馬や嫌なヤツが一切いない。メインキャラたちの性格が違いすぎてしばしば会話が食い違うけれど、言葉を交わして理解し合おうとする姿はとても優しい。
あと、一番の魅力は掛け合いのテンポが軽妙で面白いところ。高校生達のゆるっとした会話の中に、妙にウィットに富んだ表現やツッコミが切れ味よく差し込まれている。仲良しグループの会話は、コントを見ているようでつい笑ってしまいます。
現在2巻まで刊行中
女という記号で見られナメられる女性の生きづらさ、社会の中のそんな理不尽にあらがう話……かと思いきや、まさかの展開で舞台設定が大きくひっくり返る。ジェンダーギャップ社会人漫画ではなく、SFだった。
コミックス1巻、巻末の引きがあまりにも強いです。
序盤はややフェミっぽい展開から始まるので敬遠してしまう人もいるかもしれませんが、とても勿体無い。とりあえず1巻だけ最後まで読んでみてほしいなーと思う作品です。謎と伏線が張り巡らされており、ここからどう展開していくのかとても楽しみ。
現在2巻まで刊行中
新しいことを始めるのなんて、何歳からでもいい。
65歳で夫と死別したうみ子さんは、ある出会いをきっかけに「映画を撮りたい」衝動に気づく。衝動はやがて熱になり、熱は縮こまる背中を押して、うみ子さんは美大に通って映像制作の道を選ぶ。
もちろん年齢の壁は大きく、おばあちゃん、と敬遠されるうみ子さんは大学生活に慣れるのも一苦労。それでもクリエイターとして真摯に映画を撮る姿を、そっと応援したくなる。そんな漫画です。
感情を表現する際の海の描写がとても良いな、と思います。
現在3巻まで刊行中
せっかくなので、ノミネートされた中から3つだけ選ぶとしたら私は次の作品を選びます。
バトルはなく、ハラハラドキドキの急展開とも違いますが、どれも良い作品です。夜にでも落ち着いて読みたい漫画ですね。
ここでは紹介しませんでしたが、オンナ編1位の「天幕のジャードゥーガル」も本発表を機に試し読みして、続きが気になっています。
「このマンガがすごい!」のような紹介系ムックは、知らなかった作品を発見できるのが嬉しいですね。今回紹介したものはどれも面白いので、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
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