ココアはなぜ練るほど美味しくなるのか。考察してみた

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ココアはなぜ練ると美味しくなるのか

どうも、アオミです。

「ココアは練るほどおいしい」

よく言われるこの言葉。

なぜ練るほどおいしくなるのか。

今回はココアを飲みんでいたら浮かんだ疑問について考察してみました。

目次

基本のおいしいココアの作り方

基本的なココアの作り方は以下の通り。

  1. ココアと砂糖を混ぜる
  2. 少量の牛乳または水を加え、なめらかなペースト状になるまでよく練る
  3. ペースト状のココアに温めた牛乳を少しずつ加え、よくかき混ぜる

ポイントは
「ココアをなめらかになるまでよく練ること」
「少量ずつ牛乳を加えて溶かすこと」

バンホーテンココアの公式レシピでも、ペースト状になるまでよく練ることが大事と言われています。

「練るほど美味しくなる」⇄「練らないとマズイまま」?

練ると美味しい。
ということは逆にいうと、練らないと美味しくない。

これは、そのままお湯を注いだだけではココアがダマになって口当たりが悪くなるから。

確かに、本格的な純ココアを使うと「ココアの粉」+「砂糖」の混ざった状態にお湯を注ぐことになります。砂糖はお湯を注ぐとすぐ溶けてくれるけど、ココアは溶けないのでダマになる
=口当たりがドロドロになって美味しくない

先にココアと砂糖を水で練ってペーストにするとダマが解消
=滑らかで美味しい

ということではないでしょうか。

ココアパウダーは油分を含むので綺麗に溶けにくい

ココアパウダーの製法は

ココアの原料はカカオの種子(カカオ豆)である。 ココアはカカオ豆を発酵・焙煎させた後、種皮と胚芽を取り除いてすり潰したカカオマスからココアバターと呼ばれる油脂分を搾油した残りのココアケーキとして得られる。 ココアケーキを粉砕しココアパウダーにする。

とのこと。

多い油分は途中で除かれているとはいえ、ココアパウダーにも多少の油分が残っています。

だからお湯のなかで綺麗に溶けず、水中でダマになるのかな?と予想。

あれ、でも…

インスタントのココアがダマにならない理由は?

そう。スティックのインスタントココアは適当にお湯を注いでもおいしいんですよね。これはなぜ?

思い出してみると、インスタントのココアの粉はココアとミルク成分(脱脂粉乳?)が均一に混ざっています。

これがポイントなのでは。

成分表示を見てみる

くらし良好のミルクココア。

メインの材料は多い順に

  • 砂糖、デキストリン(どっちも糖、水溶性)
  • ココアパウダー(ココアバターが多い:脂溶性寄り)
  • 植物油脂(脂溶性)
  • 食塩(水溶性)
  • 乳たんぱく、カカオエキス(水溶性寄り)

基本的に、水溶性はお湯によく溶けるし
脂溶性はほとんど解けない(=ダマになりやすい)です

材料が混ざりきっていないと脂溶性のものばかり凝集してダマになるけど
完全に均一に混ぜることで脂溶性の粒子どうしが離れる(=綺麗に溶ける)

脂溶性のものを水に溶けやすくする「乳化剤」が入ることでさらに解けやすくしていますね。
あと、増粘剤でとろみを出して口当たりの良さをカバーしていると予想!

要は、

加工されたココア(ミルクココアなど)は製造時の工夫でダマになりにくくなっている!

ってことです

つまり、美味しくココアを飲むには

・純ココアから自分で混ぜて作るココアは練って作るべし
・もう混ざってるやつはわざわざ練らなくてもおいしい

ちなみに、お湯を注ぐだけの混ざっているココアも練ってから作るとよりなめらかになってワンランク上がりなりますよ!

実はインスタントコーヒーも練った方が美味しいんだとか。

ぜひ試してみてくださいね!

小ぶりなミルクパンがあると、より滑らかで美味しく作りやすいです。

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