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私の出身地は高知県の南西部。
久々に帰省した際、土佐清水市にある『足摺水族館 SATOUMI(さとうみ)』に立ち寄りました。
昔から親しんでいた「地元の水族館」だったのですが、なんと令和に入ってリニューアルされたのだとか。家族から噂を聞いてずっと気になっていたのですが、実際に訪れてみると、ずいぶん素敵な近代水族館になっていて驚かされました。
今回は、『SATOUMI』の魅力をお届けしたいと思います。
高知県立 足摺海洋館 SATOUMI
〒787-0450 高知県土佐清水市三崎4032
駐車場:無料(乗用車144台、バス5台)
→ 公式WEBサイト
高知県西南部・土佐清水市の竜串(たつくし)エリアに位置する水族館です。2020に新規リニューアルされ、新しい建物に生まれ変わりました。
最寄駅はJRの中村駅または宿毛駅ですが、車で45分ほどの距離があります。自家用車かレンタカー、もしくは駅からの路線バス(バス停[SATOUMI前] 下車)を利用しましょう。
個人的にはバスよりも小回りが効く車がおすすめ。水族館は竜串の海岸沿いを走る国道沿いにあって迷いにくいですし、駐車場のスペースも余裕があります。周辺にはスノーピークのキャンプ場や海底展望塔、グラスボート観光などもありますよ。
広い駐車場をから、早速建物入り口へ。
エントランスの手前には特徴的なウミウシのポストがありました。
竜串の金塊にはたくさんのウミウシが生息していて、SATOUMIでも飼育に力を入れているのだとか。
お土産のポストカードをここから投函するのもいいかもしれませんね。
水族館のエントランスを抜けてまず圧倒されたのが、いきなり現れた原生林。
灯りが抑えられた周囲にはたくさんの植物が植えられ、鬱蒼とした展示になっています。竜串や足摺の山には手付かずの原生林が広がっているのですが、まさに地元の自然をそのままが切り取ったような雰囲気です。
こちらは天然記念物のトサシミズサンショウウオ。
高知県土佐清水市の一部でのみ生息する固有種です。元々は九州に生息する別種のサンショウウオだと思われていましたが、2018年に新種認定されました。
別種だと判明させたのは高知市にある「わんぱーくこうちアニマルランド」で、現在も調査研究が続けられています。
原生林エリア奥にあるエスカレーターを上がると、続いては渓流エリア。
こちらには当水族館の花形、カワウソの水槽があります。
……
あれ?
なんか……大きくてイカついな?
オープン直後に来た母いわく「小さくて可愛かったよー」との話だったのに、目の前にいるのは柴犬くらいのサイズ感。間近で見ると、ちょっとした猛獣の類です。
なんと、こちらで育てられているのは水族館でよく見るコツメカワウソではなく、大型のユーラシアカワウソ。ユーラシアカワウソは絶滅したニホンカワウソの近縁種で、大きさなどはほぼ同程度なのだとか。
高知県はニホンカワウソの最後の発見地(須崎市)として有名ですが、この生き物が身近な川にいたと思うと驚きです。
続いて、奥に向かうとウミガメ水槽に。
外の竜串湾が見える水槽で、ウミガメたちが空を飛んでいるようにも見えます。
ここにいるのは、昔から足摺水族館にいたウミガメ達。私が子供の頃は屋外プールに雑に気軽に展示されていましたが、外が見えるお洒落な展示に様変わりしています。もしかしたら、リニューアルで一番喜んでいるのはこのウミガメたちかも……?
ウミガメエリアを過ぎると、そろそろ折り返し地点。
1、2階を貫く大水槽は、地元の海岸が再現された作りになっています。
竜串の海辺は岩場が沖まで続く、まさにこんな感じの磯がたくさんあります。
作り付けられた岩場の合間には、地元の子供が磯遊びするような潮溜りと、浅瀬の生き物が展示されていました。
潮溜まりは天然の日替わり水族館。
昔はこういう場所をよく眺めていたのを思い出します。
階段を下った1階部分にも、竜串の海流に削られた岩場が再現されています。
竜串海岸エリアから1階に降りてくると、こんな遊び心ある展示も。
このコーナーで見られるのは、高知の食卓に上がる魚たち。
もはや定番になったヒオウギガイやウツボ、フランスでは高級食材なカメノテ、マイナーなヒザラガイなどが展示されています。「生きているときはこんな姿なんだなぁ」と感慨深いです。
続いてのゾーンは、見応えのある大きな水槽。『SATOUMI』の位置する竜串湾の海中を模した大水槽です。
上の写真では隠れてしまっていますが、中央の海底部分には、高知県の天然記念物である大きなシコロサンゴが。
水槽正面には座って見られる段差があるので、歩き疲れたらゆっくり休憩するのもいいですね。
偶数日にはこの大水槽、奇数日にはこの先にある概要水槽で、13時からダイバー飼育員さんによる餌やりを見学できます。
足摺は、暖かい黒潮が日本に最初に接岸する地域。このコーナーでは、そんな足摺に住む生物たちが展示されています。
漁師さんのロープに巻きつくタツノオトシゴ。
漁港のロープは生物採集でも重要なポイント。貝や海藻がつき、小さな生物の餌や隠れ家になるのだとか。
足摺の海を抜けると、次に現れるのは壁面と天井を覆う大水槽。
奇数日はここが餌やりの会場になります。
魚が通るタイミングによって、ガラリと雰囲気が変わって見えるのが素敵。
地味ながら、マニアならかなり見応えのあるウミウシの展示ゾーン。
『SATOUMI』はウミウシ飼育に力を入れているようで、さまざまな種類のウミウシが飼育されていました。
ウミウシは食性が不明な種類も多く、飼育が難しいらしいのですが、ここではホヤやカイメンなどのウミウシが好みそうなものも一緒に飼育することで、食べ物の解明と通年飼育に挑戦しています。
竜串湾で見られるウミウシは384種もあり、日本で見つかっているウミウシの1/4にあたるのだとか。SATOUMIの周辺はウミウシパラダイスなのです。
ゲートを出ると、最後にはお楽しみのミュージアムショップ。やっぱり、水族館に来たらグッズ選びは欠かせません。
『SATOUMI』のショップはオリジナル商品も多く、お土産選びが満喫できます!
ショップの隣にはカフェが併設されています。
飲み物片手に、外のテラスから竜串の海岸を眺めるのも素敵ですね。
みなさまも足摺に来た際にはぜひ、SATOUMIを楽しんでみてください。
それでは!
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